【開催報告】おはしづくり

おはしづくり

1月8日の道楽職人カーペンターズは「おはしづくり」をしました。

今回の先生はウッドコンシェルジュ3代目合同会社の佐々木友路さん。
子どもたちに木の良さや大切さを伝える木育の活動をされています。

今日はカーペンターズで初めての「かんな」体験です。

木を削る「かんな」。学校によっては、中学校の技術の時間などでやれるかもしれませんが、使える機会はなかなかない道具ですね。

おはしになる木がピッタリ収まる台に、先生があらかじめちょうどいいサイズに切ってくれていたスティック上の木を嵌めて、かんなで削っていきます。

両手で抑えて、しっかり力を入れて削っていきます。

子どもたちの吸収は早いもので、最初はぎこちなくやっていたのに、少しするとみんな作業に集中し始めて、あっという間に上手に削れるようになっていきました。

子どもたちが何人もいる部屋の中、誰もしゃべることなく、しゅるしゅるというかんなで木を削る音だけが聞こえてきます。ひのきの良い香りがまたこの空間を心地よくしてくれます。

ただかんなで木を削るというシンプルな作業ですが、黙々と一つの動きに集中するというのも良い時間ですね。

二本の箸の二面をかんなで削り、先が細くなったら今度はヤスリでなめらかにしていきます。

最後にレーザーで自分の名前や好きな絵を入れて、みつろうワックスを塗ったら完成です。

今日作ったお箸の木は、相模原の津久井のもの、つまり神奈川県産材を使っています。

今、建築材などは外国産の木材の方が安く調達できるため、国内にたくさんの木があってもなかなかそれらはうまく使われていません。佐々木さんはウッドコンシェルジュとして、近くで取れる国内産、特に県産材の利用を進める活動をされています。

お箸の木はその小さなひとかけらですが、私達の行くことのできる近くの森の恵みと思うと、その木でごはんを食べることも、少し特別なものに思えてきますね。

一年のはじまりに新しい自分のお箸を作る、素敵な時間でした。

次回の道楽職人カーペンターズは、2月5日「竹の飾りびなづくり」です。

お申し込みはこちらから:https://forms.gle/2byDe9kkkG1cqALa9